「自分はあまり格好良くないから、ファッションは楽しめないだろう」と考えている方や、「自分の顔や体型が良くないので、この服は着られないだろう」と思っている方は意外に多いものです。しかし、多くの場合そういった考えは勘違いの類であり、ファッションにそれほど心配をする必要はありません。ファッションは決して選ばれた人だけに許された趣味ではなく、基本や基礎を知る努力をした人が楽しめる世界だからです。洋服は、その名の通り外国で生まれ発展してきたものです。
ファッションにおいて外国、特にヨーロッパのようにファッションブランドがひしめく地域に知識や技術が蓄積・普及しているのは当然と言えます。日本における洋服の歴史はそれほど長くありませんが、海外の方から見ると日本人はコーディネートが得意と言われ、オシャレと見る向きも少なくありません。海外の方達から、つまり洋服の先進国であるヨーロッパの方々から見てオシャレに見える人達は、決して生まれついて洋服が似合う人達とは限りません。多くの方は「どうすれば洋服を格好良く、オシャレに着こなせるのか」という基本や基礎を知っているから、他人から見て格好良くオシャレに見えるのです。
日本において洋服の歴史が短い以上、日本人に合うコーディネートという知識は自然と身に付けるのが難しいものです。これは知る為に努力と手間暇が必要である事を意味しますが、逆に考えれば、少し学んで実践するだけでも多くの方と差をつけられるという意味でもあります。必要なのは生まれつきの顔形や体型ではなく、洋服を格好良く着こなしたいという気持ちと、その方法を学ぶ意志だけです。